album

TAC-TIC/日野元彦SEXTET

tactic

日野元彦の遺作となったClub TOKO シリーズの第一弾!

三管編成による豪華なオリジナルサウンドに加えて、トコさんのタップが聞ける超貴重盤!

 

日野元彦ART DIRECTIONS RECORDING REVIEW
Thank You , TOKO!!!So Long…

toko

TOKOさん[98.11.2 砧クレッセントスタジオにて]

 

去る1998年11月2日3日の両日、砧クレッセントスタジオにて「日野元彦ART DIRECTIONS」の初レコーディングが行われました。2日は従来の三管編成のバンド、3日は山田穣、川嶋哲郎がフロントのQUINTET。私は2日 のレコーディングに参加しました。その模様をかいつまんでレポートします。

当日は13:00入りということでしたが、いつも余裕を持ちたいA型人間の私は12:00すぎにはスタジオ入り。「三管は一日で録るわよ!!」という容子さん(トコさんの奥様、ALFIEのママ)のお達しが事前にあったため、これは夜中までかかるな、と密かに覚悟を決めていたのでした。だって普通、たとえば僕のレコーディング(THE GIG)でも、ピアノレスQUARTETという編成にもかかわらず二日はかかったわけだから、人数が増える分「ごめ~~ん間違えたもう一回」も増えるはずだよね。

14:00ごろにはセッティングも終わって、トコさん準備オッケー、と思う間もなく「三曲続けてとるよ!はい、ワン、ツー、スリー」ち、ちょっと待って 下さいよ~~~森本さん(今話題の素晴らしいエンジニア)もまだ音決めとかバランスとかできてないでしょ。いやはやトコさんらしいでちゅ。どうにかリハー サルかたがたモニターチェックの時間をとってもらって、ほっと一息。 いよいよ本番。でもやはり三曲続けてとるらしい。ひ~~~~ライブじゃないんだか ら~いじめないで下さいよ~って感じ。でもいつも集中力をモットーにしているトコさんらしいやりかた。よし、一丁頑張ってみるか!と始めたところ、一曲め の「F.T.S」(Imaizumi)はともかく二曲めの「777」(Imaizumi),三曲めの「Blues for Diz」(Imaizumi)では、怒涛のカウント攻撃に(なんじゃそりゃ?)全員あたふた。でも、基本的に全部1テイクでいくことに…たしかにソロはそれぞれ集中力を発揮していいものになっている。よし、もう腹決めた!きょうは全部1テイクだ!!!

ここまでが正味30分で終わってしまい、ちょっと拍子抜け。でもあとまだ五曲残っている。なるべく休憩を入れないでサクサク録る事に。次の曲は「The Man from Africa」(Imaizumi) むつかしいリフがある今さんらしい曲だ。今まで「三管ズ」が全員うまく吹けた試しがない。まあいざとなればあとから直そうか、なんて弱気な事を言っていた のだが、なんと初めて全員ノーミスで(プロとしてちょっと情けないが)テーマを突破(吹破?)!川嶋氏のソロも病み上がりを感じさせない程素晴らしく、こ れも1テイクOK!「三管ズ」もJAZZ WORKSHOPからの付き合いがようやく実って来た感じ。テーマのそろい方が格段に良くなった気がする。

続いては私の曲「Prelude to Tornado」。JAZZ WORKSHOPでも録音した曲だが、トコさんのリクエストで再録することになった。メンバーが違えばもちろんサウンドも変わるはずで、皆さん是非聴き比 べてみて下さい。私は今回はアップテンポの部分のソロを担当。6/8のところは岡崎氏が入魂のソロを聴かせてくれました。これはライブでも慣れた物で一発 OK。

ちなみにこの日のレコーディングには評論家の内田修先生、児山紀芳先生も来て下さり、この曲をかっこいいと言ってくれていたのがとてもうれしかった。

さて、ショートブレイクのあと荒巻氏の名曲「KISHU」に とりかかる。なぜか僕はこの曲に「はまる」みたいで、荒ちゃん直々の御指名でソロをやらせて頂く事になる。胸がキュンとなるようなコードチェンジが泣かせ る。またそれに見事にはまってしまう自分が大好き(自画自賛)!!途中で荒巻氏も吠えてます。これまた1テイクOK!おいおい、本当に早く終わっちまう ぞ、こりゃ。まあ考えてみりゃレギュラーグループとして少ないながらライブをこなして来ているバンドなんだから、こうでなきゃいけないんだ。本当は。最近 レコーディングで甘えが出て来ているような気がする。トコさんのやり方を見て、反省しきりの僕でした。

さてさて、本日のハイライト(パンパカパーン、古い?)トコさんのタップ入りの岡崎氏のファンクナンバー「TAC・TIC」の 番。皆さん御存じのようにトコさんはもともとタップダンサーとして少年時代にデビューしたという、筋金入りのエンターティナーなのだ。イントロでタップの ソロが入り、途中で岡崎氏とのトレードもあるというユニークな企画。もしかしてこういう形でのタップの録音ってトコさん初めてじゃないかしら?

さすがにトコさん、ややブランクがあるみたいで何度か録り直し。少し息も切れているが、自分がやったらどうなる?と考えるとやっぱりトコさんは若い。徐々に勘が戻って来たみたいで、三度めくらいでオッケーがでた。イエ~~イ、かっこいいぜトコさん!

そしていよいよ最後の曲、トコさんのオリジナル「It’s There」。トコさん自身何度かレコーディングしているしグループのクロージングテーマとしてもいつも演奏している曲だが、今回はスペシャルバージョン。なんとあの話題のシンガー綾戸智絵が特別参加してくれる。ごきげんな歌詞をつけてくれて、とってもカッコイイバージョンに仕上がりました。乞う御期待!!

ayato

全部終わってハイポ~ズ!